てなわけで、親しい人物に関する記憶を全て消されたはずなのになぜか思い出せる、というあの定番シチュエーションについて。
「ある人物に関する記憶を全て消す」というのが「ある人物に関する宣言的記憶を、周囲のエピソード記憶などから連想して思い出せないようにする」作業であるとする。
とすると、もしもその人物が、記憶を消された人にとって、その人との付き合いの記憶が手続き記憶として保持されるほど強く心に残る存在であった場合に限り、思い出せたとしても不思議はない。
つまり、意外と理にかなった現象なのではなかろうかこれ。