祝! 生徒会の一存アニメ化記念企画 その2



ルール1 死神の存在を受け容れろ
ルール2 作者に直接触れてはいけない
ルール3 読者としての立場を逸脱するなかれ。それが干渉限界
ルール4 目の取引は最大にして最悪の禁忌である
ルール5 このプロジェクトに道徳心は必要ない。全ては《マテゴ派》の利益のために


というわけで、アニメ化記念企画第2弾。


〜セッキーナをデ○ノートで操る方法について、わりと本気出して考えてみました〜

(1)本計画の概要・目的

・このノートに名前を書かれた人間は死ぬ。
・名前の後に人間界単位で40秒以内に死因を書くと、そのとおりになる。
・死因を書いてから人間界単位で6分40秒以内に死に至るまでの詳細を書くと、その人間の死まで物理的に可能な範囲で操ることができる。
・日時を指定した上で操って殺せるのは23日以内。


上記の効果を持ったノートを利用して、セッキーナを操ることを考えます。目的は、ルール5の精神にのっとり、セッキーナに、いまだ完結する様相を見せないマテリアルゴーストのキャラブログを、最後まで書ききっていただくことです。なお、その際には、《ハイツリドル派》、《Outside派》、《EC派》などの小団体の力添えを得るためにも、これらのオンライン作品群も一緒に完結させてもらうことが望ましいです。
ちなみに、セッキーナの執筆速度ならば、これらの作業を23日以内に行うことは、決して「物理的に不可能」ではないと考えられます。ゆえに、「何も起こらずに心臓麻痺」という結果に終わることはない、と予測されます。

(2)計画実行に必要なこと

・このノートに名前を書かれた人間は死ぬ。通称名などでは不可。
・書かれる人物の顔が頭に入っていないと効果は無い。


この計画を実行するための条件は、「セッキーナの本名を知る」、「セッキーナの顔を見る」の2つです。これらをどう達成していくのかが、本計画の肝です。その手段については、これから順次説明していきます。

(3)諸注意

・「人間界単位で124歳以上」及び「残りの寿命が12分以内」「生後780日未満」の人間をノートで殺すことは出来ない。
・二冊以上のノートに同じ人間の名前が書かれた場合、一番先に書かれたものが優先される。


セッキーナの年齢または残り寿命がかなり極端だった場合、ないしは《生徒会の十六夜早く読みたい派》、《無気力サラリーマンを主人公にしたミステリーが見たかった派》、《神揮綾兎が世界を救った話も出版されるべき派》などの過激派が、似たような計画を先に実行していた場合は、この計画は頓挫します。また、セッキーナがすでにノートに対する耐性(後述)を手に入れていた場合も同様です。
これらのイレギュラーを防ぐ方法は、基本的にありません。そのため、本計画においては、その存在を念頭に置いておくだけで、特別な措置はとらないこととします。
ちなみに、確率的にはまず起こりえない現象ではありますが、


・二冊以上のノートに同じ人間の名前が書かれ、書き終えた時間の差が0.06秒以内の場合は同時と見なされ、書かれた人間は死なない。


というルールが存在していることにも注意した方が良いでしょう。

(4)セッキーナの顔を見る

まずは、最も簡単なハードルからです。


セッキーナの顔を見る手段、と訊かれてまず思いつくのは、おそらく
ファンタジア大賞を受賞し、作家になって情報を得る」
ファンタジア文庫を出版する側に回り、そこから情報を得る」
といった方法でしょう。
確かに、これらの方法を使えば、顔だけでなく本名までもを確実に知ることができるでしょう。しかし、「作家になる」、「出版側に回る」というのは、明らかに「読者としての立場を逸脱」しています。つまり、ルール3に抵触してしまいます。完全にアウトです。


それならば、次に、確実性は落ちますが、
「生徒会の新刊発売日に、町田にある書店に張り込む」
というのはどうでしょうか。
確かにこれは、一読者のとりうる行動として、認められるものでしょう。しかしこれも、ルール2に反してしまうので、ダメです(「作者に触れる」というのは「本人の体に手で触る」といった直接的な意味に限らないことに注意しましょう)。


これでは八方塞がりに見えますが、実は、この閉塞状況を打開する術はちゃんと存在しているのです。
喜ばしいことに、このノートには、以下のルールが存在しています。


・絵で顔を知っているだけの人間は、ノートで殺すことは出来ない。ある程度鮮明な写真や映像なら殺せる。


はい、後はもう簡単ですね。適当に、一般公開されているセッキーナの顔写真を探してきて、見ましょう。選択肢はいくつかありますが、今ならば、とあるすごいランキング本の、2009年度版あたりを見るのが楽でしょう。生徒会の大ブレイクに感謝です。


死神の目があればここで計画完了なのですが、ルール4があるためそれは不可能です。

(5)セッキーナの本名を知る(名前編)

第二の関門です。このあたりから確実性がなくなってきます。


何はともあれ、まずは、下の名前の「読み」を知ることから始めましょう。
ペンネームを使っている以上、本名を知る手段などないように思えますが、実はあります。「○やかでいいから、○色を○でてみたい」みたいな由来でペンネームをつけられていたらお手上げでしたが、幸いなことに、「葵せきな」です。なんかもう、分かりやす過ぎます。逆読みと、裏返して回転の次くらいにメジャーな手法です。セッキーナのネーミングセンスに大感謝です。
ちなみに、マジェやVOID時代のペンネームがただ単に「セキナ」であることから分かるように、「葵」は後付けです。注意しましょう。


これで、名前の読みは分かりました。
そうなれば後は、「渋井○拓男」、「渋伊○拓男」、「渋井○拓夫」、……という風に、考えられる漢字を片っ端から試していけばいいのでは? と思う人もいることでしょう。
しかし、話はそう簡単ではなく、ここでとあるルールの存在が問題となってくるのです。


・顔を思い浮かべて4回名前を書き間違えられた人間に対し、以後ノートは効かなくなる。ただし、ノートによる死を避けるため、故意に書き間違えた場合、書き込んだ人間は死に、名前を書かれた人間に対するノートの効力も無効とならず、本名を書かれれば死ぬ。


前述した、「ノートに対する耐性」に関するルールです。要するに、間違えられるのは最大3回までで、それを越えてしまうと、この計画は永遠に成就しなくなってしまいます(今まで1度も間違えられていない場合に限りますが)。
この壁を完全に打破する方法は、今のところ考案されていません。しかし、読みさえ分かっていれば、たとえば、「統計的に、ここに記されている5つの漢字のどれかである確率が高いだろう。」などの予想を立てることができます。仮にこれが当たっていた場合、成功する確率は80%。単純な運否天賦とは比べ物にならないほどの高確率です。
 他にも、名字が分かった後ならば、「本名で脳○メーカーを実行した結果を見たときの、ブログにおけるセッキーナの反応」などの小さなヒントから、候補を絞り込むことができるかもしれません。そんなに漢字の選択肢が多い読みではないため、その他種々の情報も考慮に入れると、最終的に、成功確率は、低く見積もっても5割はくだらないでしょう。偉大なギャンブラーである伊藤○司氏も、5割は運命を託すに充分な確率だと仰っていました。ここは、攻めるべきでしょう。

(6)セッキーナの本名を知る(名字編)

最後の関門にして、最大の難関です。実質ノーヒントに近い状態です。


さて、名字を知る、と言われてまず思いつくのは、
「マテゴハウスを探す」
という方法でしょう。
表札を見れば、一発で名字が分かります。便利です。そして、現にマテゴハウスの場所に関するヒントもいくつか存在しています。
しかし、これ、当然のようにルール2に抵触してしまいます。初っ端から、すごい勢いでアウトです。


では、名前のときと同様に、「葵」から名字の読みだけでも知ることはできないでしょうか。
しかし、残念ながら、これも不可能だと思われます。そもそも本名を変換してできた名字であるかも不確かなうえ(十中八九違うと考えられますが)、何かしらの理由をこじつけて変換してみたところで、それは邪推の域を出ないでしょう。


このままでは、何の手かがりもなく、まったく打つ手が見当たりません。かといって、ランダムで名字を記したところで、宝くじを当てる程度の確率、当たるわけがありません。
しかし、ここで少し冷静になって考えてみましょう。今知りたいのは、名前ではなく名字です。「名字にあって、名前にはない性質」。それこそが、この絶望的な状況、死中に活を見いだす、起死回生の打開策となりえるのです。


名字にあって名前にないもの。つまり、family nameにあって、given nameにないもの。
そうです。名字は、個人を示す名称であると同時に、特定の血縁集団、つまりは家族を指し示す名称でもあるのです。具体的には、「実家」。これが最大の鍵になります。ルール2にもルール3にも抵触しない、どんでん返しの妙手です。


ここから先は、セッキーナの公式ブログ、「栄養の無いサプリメント」を最大限に利用していくことになります。というか、それしか手がかりがありません。


真っ先に考えなければいけないのが、実家の場所がどこであるかです。セッキーナの出身地が北海道であることは昔から有名な事実でしたが、つい最近、それが○○、○○、○○、○○○、○○、○○、○○、○○、○○のいずれかであることが明らかになりました。これは、物凄く重要な情報です。例えるならば、「キ○、おまえは今、日本の関東に居る」くらいの情報量です。しかも、地方レベルどころではなく、町・村レベルにまで絞られています。一気に希望が見えてきました。


そうなれば後は、ひたすらに、栄サプの所々に散らばっている(いた)、出身地に関する断片的な情報を掻き集めてフル活用していくだけです。


ここからのアプローチの仕方は様々でしょうが、とりあえずは、「セッキーナの通っていた小学校」あたりの角度から攻めてみるという手があります。実はこれ、かなりの精度で限定できるんです。
当時のおおよその全校生徒数はもちろん、恒例行事として、○○の学校に○ー○○○○していたなどの情報がかなり大きいです。きちんと調べないと確信は持てませんが、先ほどの出身地候補の情報と合わせると、おそらく、「【自主規制】」あたりではないかと。自宅から最も近い小学校に通うのが自然だと考えれば、これは、実家の位置を絞り込んだのと等価です。


他にも、自宅から本屋に行くのに車で○○分、自転車で○時間弱であるだとか、家の広さに関する情報だとか、そういった大したことのない細かなデータも、積み重ねていけば相当強力な武器になります。昔の情報も混ざっていることには常に注意を払う必要があるでしょうが、それでも、「これらすべての条件を満たす場所」というのはなかなか他に存在しないものです。
さすがに、祖母の名前とか、母親の○○の○○の様子とかの情報まで活用しようとすると、軽く法に触れてしまいそうですが。


なお、探偵スキルに恵まれていれば、セッキーナの出身小学校に直接のりこんで行き、フルネームを直接訊きだすという荒業も理論的には可能かもしれません。アフ○ース○ールみたいな方法で。
「名前の読みが分かっている」という事実、ここに来て大活躍の予感です。「生徒会の副会長だった」という情報も役に立つかもしれません。そして何より、この裏技が成功すれば、(5)で確定させることができなかった名前の漢字表記まで一意に定めることができます。強すぎます。さすがは裏技です。




《マテゴ派》に栄光あれ。