もうパズルなんて解かない



「む〜……。しかしこの問題むちゃくちゃです〜」
「パズルクイズなんてそんなもんだろ。嘘つき村と正直村があったり、1回しか質問できなかったり、川を渡ろうとしてるのに2人きりにしてると食べられてしまったり、マッチ棒を3本しか動かしちゃいけなかったり、考えることを当てられなかったら息子を食べられたりするんだ」
「…………それ、全部パズルクイズの例ですか?」
「有名な古典ばかりだぞ? 知らないのか?」
「普通そんなの知りませんよ! 鳴海さんってば余計な知識持ってますね〜」




最近、わりとリアルに↑の鳴海さん的ポジションに立たされました。


さすがに「『緋色の研究』くらい誰でも読んでるよね」とか仮に思ったとしても口に出さない程度の良識は持ち合わせているつもりですが、こういう古典パズルに関する知識は、幼少期にあまり意識せずとも入ってきたものなので、ついついこんなの常識だと思ってしまうというか、相手は理系学生なんだからこのくらい知ってて当然だよねと思ってしまうというか。


まあ、中には、


相手「で、Josephusの問題ってさ〜」
自分「? 何それ?」
相手「n人が円形に並んで、k番目ごとに殺されていくっていう問題で――」
自分「ああ、継子立てのことか」
相手「? 何それ?」


↑のような、コントにしか見えない例もありましたが。