いわゆるひとつの聖地巡礼



今日の夕方、授業を終えた帰り道にて、本郷三丁目駅近くのマ○ドナルド横の門の前で、立ち止まってなにやら文庫本に目を通している人物(たぶん男性)が目にとまりました。
本を閉じた彼は、門をくぐって小さなお堂へ向かい、そこに祀られた薬師如来様の前まで歩いていきました。それから細い路地へ入り、小さな墓地の前にどっしりと目を伏せて着座している観音様の前で再びぴたりと停止。頭に顔がたくさんついていて、丸い輪をしょっている観音様の像を、なにかを訴えかけるような熱っぽい目で、じぃーっと見上げてしげしげと観察している様子でした。




時季から考えても、彼が手にしていた文庫本は十中八九あのラノベだと思いますが、不透明なカバーがかかっていたので表紙が見えず、遠くから中の文字を読めるほどの視力も持ち合わせていないため、確認はできず。
そこで彼に近づいていって、「あなたにとって、ハッピーエンドってどんなものだと思いますか?」とでも訊ねていれば、なにかしらの物語が生まれていた可能性もありますが、まー現実的に考えて赤の他人にそんな新興宗教の勧誘と勘違いされかねないような質問などできるわけがなく、“想像”するに留めておきました。


もし自分と相手が女性だったら行動に移していたかもしれんがな!