2010年度上半期 ライトノベル感想 1/6
・2010年4月〜9月周辺に出版されたライトノベルのうち、自分が読んだ作品(※110本くらい)の中で、とくに印象に残った本の紹介or感想。
・必ずしも、面白いから印象に残っているとは限りません。
七花、時跳び! (赤枠おすすめ)
七花、時跳び!―Time‐Travel at the After School (電撃文庫)
- 作者: 久住四季,明星かがよ
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2010/05/10
- メディア: 文庫
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ああ。ただしその頃には、僕は八つ裂きになっているだろうけどな。
久住先生の書くリープ少女小説。
SFとラノベを巧いこと融合させた完成度の高さは言うまでもないとして、「タイムリープ少女モノ」のお約束もことごとく押さえてあって、要所要所でニヤニヤできる作りになっています。
本作を知らない人に説明するなら、
筒井小説『時をかける少女』 : 細田映画『時をかける少女』 = 『タイム・リープ あしたはきのう』 : 『七花、時跳び!』
なイメージ。
「高校生がタイムリープ能力を得たら、ど〜でもいいことに使ってナンボだよね!」 という人には特にオススメ。
空色パンデミック
- 作者: 本田誠,(イラスト)庭
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2010/08/30
- メディア: 文庫
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反復技法もまた。
どこのセカイにもある。
主人公が常時空想病、という伏線をどうやって処理するのか、1巻段階から楽しみに待っていましたが、3巻が予想以上に頭の悪い展開(もちろん褒め言葉)になっていて大満足。
個人的には、P.186以降、50ページ以上に渡って白紙が続いた後にぽつんと例のあとがきがあって了、4巻に続く、としていたら伝説になれたと思います。
はたして次巻以降は何編になるか、みんなで予想しようぜ!