教養部【ひぐらし】 2/4


綿流し編



2本目はまあ、原作者が最低難度と言うだけあって、それなりに簡単、だった、と思う。


圭一が魅 音に刺された時、すでに魅 音が死んでいたって言うんだから刺した魅 音は詩 音。刺した後に戻ろうとして事故か自 殺かもしかしたら他殺によって死亡。


次に気になるのは入れ替わりの開始点。これは、圭一に魅 音が同じことを2回聞いているのでこれらの間だと容易に推測できる。何回も入れ替わっていることも考慮する必要があるが、これを仮定するとどうにも説得力のある物語が紡げないので却下。


(以後、この期間中ずっと入れ替わっていたとの仮定のもと、正しい名前で表記する)


となるとまず気になるのが、
(1)牢の中の魅 音が詩 音のことを魅 音と呼んでいる
(2)圭一が魅 音に人形を渡さなかったことが原因、という詩 音のセリフ
の2点。


(1)について。これは、「王子と乞食」の5文字で説明できるので非常に簡単。
(2)について。こっちは、「人形を渡さなかった相手は実は詩 音」でもどうにかなる気がするが、それよりは「人形を渡されなかった魅 音を見て詩 音の感情がなんやかんやなった」の方が自然。なんやかんやはなんやかんやです。


あとは動機絡みの話。悟史殺害(?)を見て見ぬふりをした魅 音に殺意を抱くのはいいとして、沙都子に関しては、悟史に甘えて追いつめた云々とかすればよさそう。沙都子殺害によって真に精神崩壊したとかありそうな展開。圭一は、詩 音−悟史・魅 音−圭一の関係がダブった、でOK。梨 花は謎。


入れ替わり中の詩 音の行動の意味に関しては、「詩 音は死んだと周りに思わせ、祭具殿に忍び込んだメンバーのうち唯一生きている圭一を泳がせて誰に襲われるか見ていた」とかすればたぶん辻褄合わせられるはず。




で。
一番気になる点が、これだと鷹野さんの死体の謎が一切解明されないこと。(警察が死体を誤認した理由が明かされていない以上)いかにも現段階では無視してよさそうだが、原作者によると「悪質な罠があって、綺麗にハマるとハマったことに気づけない」らしい。というわけで、大部分を辻褄合わせたが一部だけ未解決な自分の予想とかいかにも罠に落ちてそう。


まあ、「双子→入れ替えトリック」みたいな、定番すぎるためもはや禁じ手みたいな発想一発で解けるわけはないので、どうせ罠。定番は最良の餌なり。


最後の数ページは全力で無視。