ある日の職質日記(火曜、午前11時くらい)



警察官(以下、警)「じゃあ、ちょっと荷物の中見せてくれる?」
自分(以下、自)「はい(リュックを手渡す)」
警「(ごそごそ)生徒手帳、か。……へぇ〜。○○生なんだ」
自「そうです」
警「(教科書やらノートやらを取り出して)学校の帰り?」
自「1限しかなかったんで」
警「(ごそごそ)……これは? 棒?」
自「バチです」
警「バチ?」
自「太鼓(の達人)を叩くときに使う」
警「はぁ…………。……で、これは……(ケースを開け、一番下に見えていた『ライオウ』のカードを眺める)」
自「デッキですね(注:ガチガチのメタビート)」
警「…………。(デッキケースを戻し、今度は別のポケットを開ける)」
自「(黙って見ている)」
警「(文庫本(カバー無し)を取り出す。『夏への扉』。戻す)」
自「(見ている)」
警「(文庫本(カバー無し)を取り出す。『名探偵に薔薇を』。戻す)」
自「(見ている)」
警「(文庫本(カバー無し)を取り出す。『生徒会の福袋』)」
自「(見ている)」
警「…………(前2冊と比べて明らかに長い硬直)」
自「(見ている)」
警「…………」
自「(見ている)」
警「…………分かりました。もう結構です(本を戻し、リュックを返す)」
自「はい。ご苦労さまです。それでは(踵を返し、立ち去る)」